人生すべてが実験ですから

会社員歴20年、年齢40代、資産1億円。FIREという人生実験の記録です。

「DIE with ZERO ゼロで死ぬ」という考え方

FIREを計画している間、いろんな不安が生まれます。

思考が行ったり来たり、一度固めたはずの軸はまたぶれ始め、頭の中でグルグルと回り、精神的にしんどい時期があったりもします。

そんな終わりのない不安の内容をシェアしたいと思います。

終わりのない不安

いまの資産で足りるの?資産が減っていくことに耐えられるの?

いまの資産で本当にFIREできるの?会社員は安定した給料がもらえ続けて、資産もまだまだ増やせるのに、辞めるなんてもったいない。そもそも、FIRE後に資産が減っていくことに耐えられる?生活費と株安で資産が減っていのって、精神的苦痛だよ?

いま辞めなきゃいけないの?もう戻れないよ?

40代なんてまさに働き盛りじゃん。会社はいつでも辞められるんだし、今じゃなくてもいいんじゃないの?今の職場、とてもいい環境じゃん。周りの人にも恵まれてるし。一度辞めたらもう戻れないよ。絶対後悔するよ。

総括すると、私は「退職することで失うものが大きい」と考え、怯え、震えているわけですね。

そんなときに出会った本がこちらです↓

 

「DIE with ZERO ゼロで死ぬ」という考え方

著者は「人生で一番大切なのは、思い出をつくることだ」と言います。

人生そのものを豊かにすることが目的であり、お金はその手段のひとつ。であれば、生きているうちにお金は使い切り、多くのいい思い出を作って「ゼロで死ぬ」を目指そうという考え方です。

私が感銘を受けた点はたくさんあるのですが、その中でもとくに衝撃だった考え方が、

お金や時間から価値を引き出す能力は、年齢とともに低下していく

いい思い出をつくって人生を豊かにするという目標を達成するには、物事に対する興味やエネルギーなどの条件と、それらに基づく行動や活動をサポートするためのお金や時間という手段の、両方が必要です。しかし、加齢とともに、好奇心や体力といった条件の質と量が低下することは避けられません。そうすると、それらを満たすための手段であるお金や時間の価値も、必然的に低下することになります。したがって、人生の豊かさを最大限に引き出す能力は、加齢とともに低下していく、という考えです。

これを図式化すると、次のように表現できると思います。

にもかかわらず、やはり老後に対する漠然とした不安をぬぐえず、結局お金を貯める一方で、FIREに挑戦すれば得られたはずの経験も思い出も、十分に味わえないまま終わる、という人が多いようです。「人は死が迫っていないと、合理的な判断ができない」というフレーズも強烈でした。

そういえば、この記事にも大きな衝撃を受けましたので、リンクを貼っておきます。

president.jp

人生の限りある時間とエネルギーを無駄にせず、豊かな人生を生きる手段であるお金の「効率」をクールにシビアに徹底して追求する著者のスタンス。

実に学びの多い一冊でした。

今日のまとめ

冒頭に記載した「退職することで失うものが大きい」という恐怖は、実際に会社を辞めてしまうまでなくなることはないでしょう。辞めたら辞めたで、後悔することもきっとあるでしょう。しかし、逆に、

「会社員を続けることで失うものの大きさ」を過小評価してはいけません

豊かな人生を最大化するために、苦労して稼いだお金をいつどのように使うかを判断する必要がある、ということです。

ここがバシッと定まったら、ビビりながらも前を向いて進むしかないですよね。だって、人生すべてが実験ですから。

All life is an experiment. ではまた。

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