人生すべてが実験ですから

会社員歴20年、年齢40代、資産1億円。FIREという人生実験の記録です。

FIREしたら企業型DC資産どうするか問題

FIRE後のサステナブルな生活のために、事前にいろいろと準備しておく必要があります。

そのひとつに企業型確定拠出年金(企業型DC)があります。

今日は、企業型DCについていろいろ調べ、FIRE後の取り扱いを整理してみました。

私のつたない調査による理解なので、間違ってたり他のいい方法があれば、ぜひアドバイス・コメントください。

企業型DCとは?

企業型DCとは「企業が掛金を拠出してくれ、従業員が運用する制度」です。

会社からの通知を改めて見てみると「確定拠出年金(退職金前払い)」と書かれ、その残高が記載されていました。将来、退職したあとに会社が負担する退職一時金/年金を前払いするから、自分でしっかり運用しなさいよ、という制度なんですね。

企業型DCには3つの税制優遇措置があります

① 運用益が全額非課税。通常は約20%の税金がかかります。

② 60歳以降に受け取る際に、税制優遇が受けられます。

③ 従業員が拠出する掛金(マッチング拠出など)は、全額所得控除でき、所得税・住民税が軽減されます。

税制優遇の観点から、会社員である間は、企業型DCをフル活用するのがベストですね。

FIREした後、企業型DCはどうなるのか?

調べたところ、

・企業型DC年金の口座は、退職したら、当然使えません(だから企業型なわけで)。

・ところが、退職しても、この口座にあるDC年金資産は60歳になるまで引き出すことができません。

よって、無職になる私にとっては、個人型確定拠出年金(iDeCo)への資産移換、これ一択のようです。

なお、iDeCoへの移管手続きを退職後6カ月以内に実施しないと、資産は国民年金基金連合会へ自動移換されます。こうなると、利息の付かない現金相当の資産として管理されるというとんでもない事態になるので、要注意です!

iDeCoとは?

ということでiDeCoについてあらためて学び、ポイントをまとめました。

国民年金保険料を払っていない or 免除・納付の猶予を受けていないと、利用できない

・60歳まで引き出し不可、3つの税制優遇措置あり(企業型DCと同じ)

・拠出額は5,000円/月から。拠出限度額は、国民年金保険料と合わせて68,000円/月。

・管理コストがかかる(移換時に2,829円、管理手数料が毎月171円~500円ほど)

FIREした後、iDeCoをどう利用したらいいのか?

ここからが今日の本題です。iDeCoの使い方に関して、疑問は2つ。

どの金融機関でiDeCo口座を開けばいいのか?

iDeCo口座を新設するにあたっての選択基準は、

まず、なんといっても手数料サステナブルなFIRE生活にとって、キャッシュアウトは少なければ少ないほどいいです。

移換時2,829円と管理手数料171円/月は、どの金融機関を使っても変わりません。差が出るのは運営管理手数料と呼ばれるもので、例えば、メガバンク三菱UFJであれば260円/月~、ネット証券大手のSBI証券であれば0円です。

次に、一括管理投資信託、株式、NISA/新NISA、iDeCoなど、いろんな資産がいろんな金融機関に分散されると、管理工数がかかります。新しくiDeCo口座を開設するこのタイミングで、一括管理できる金融機関を選択したいと思います(もちろん手数料の安さを考慮して)。

以上の基準で比較して、長く付き合える金融機関を探したいと思います。

iDeCoを利用して投資を続けるか?続けるなら毎月の拠出額は?

いろいろ考えた結果、私の最適解は「投資は続ける、しかし、拠出額はミニマムで」です。具体的には、「運用で手数料がカバーできる程度」とし、月1万円の拠出額にしようと思います(年率3.0%で運用する場合、運用益は300円/月に対して、手数料は171円/月)。

拠出額をミニマムに落とす理由は、iDeCoのメリットである「拠出額の全額所得控除=所得税/住民税の節税」は、無職になって所得がなくなる私にはメリットにならないからです。とすると、残るiDeCoのメリットは「運用益が全額非課税」ですが、それであれば同様の節税効果をもつ新NISAの方が、引き出しタイミングの柔軟性や利用条件などの制限が少ない分、お得だと判断した次第です。

新NISAへの比重を高めて、柔軟性と節税メリットの両方を享受しようと思います。

(いや、理解と戦略が間違ってるぞ!という方、どうぞアドバイスお願いします^^;)

今日のまとめ

いやあ、ひとつひとつ具体的に調べていくと、知らないことばかりで面白いですね。

同時に、知れば知るほど、会社員という立場は守られているんだなぁと痛感します。

でも、FIREしたら、自分で自分を守るしかありません(というか、それが基本)。

自分で調べて自分で考えて自分で判断する。この姿勢を大事にしたいと思います。だって、人生すべてが実験ですから。

All life is an experiment. ではまた。

 

【後日談】

退職した年に支払ったiDeCoの掛金は所得控除されるようなので、年の途中で退職する場合や所得が発生している間は、MAXまで拠出しておくのがよさそうです。

No.1135 小規模企業共済等掛金控除|国税庁

にほんブログ村 その他生活ブログ FIRE(40代)へ
にほんブログ村