人生すべてが実験ですから

会社員歴20年、年齢40代、資産1億円。FIREという人生実験の記録です。

オスマン帝国に思うFIRE

お散歩しながらPodcastを聞く私は「COTEN RADIO」という番組をよく聞きます。

歴史を題材に、人間とは何か?世界はどう変わってきたのか?を語る面白い番組です。

coten.co.jp

今日の散歩中に、オスマン帝国についての歴史ストーリーを聞き、FIREと関連して考えることがあったので、シェアします。

内部均衡は安定をもたらす

オスマン帝国は14世紀~20世紀初頭まで栄え、最盛期には東アジア・北アフリカ西アジアと広大な国土をもった大帝国でした。オスマン帝国は、イスラームを軸にした中央集権的な専制国家でありながら、支配下の民族に対して宗教的にも政治的にも一定の自治を認めていたそうです(「柔らかい専制」と呼ばれるそうです)。

ポイントは、サステナブルな国家や組織は分散的に内部均衡しているということ。

オスマン帝国の場合は、中央集権と権力分散の絶妙なバランスがとれていたため、長期の安定した体制が持続できた、ということのようです。中国でも満州族による清王朝が「満漢併用制」という形で長期の体制を維持できたことと似ています。逆に言うと、独裁国家や権力があまりに集中しすぎてガバナンスの効かない組織は、短命に終わるということなんでしょう。

さて、この観点で私の会社員生活を振り返ると、なるほど、仕事とプライベートの間で内部均衡がとれていたから20年も続けることができたのかもしれません。

金銭面では「仕事で稼ぐ vs プライベートで使う/貯める」、ストレス面では「仕事で我慢 vs プライベートで発散」、自己成長という観点では「仕事に必要だから仕方なく勉強 vs プライベートは興味関心に従って学び/遊び」などなど、そんな感じでバランスをとってきたんだと思います。

なんせビビりの私、「座右の銘はバランス」って周りに豪語するぐらい、極端に偏ったり振り切ったりすることは、なるべく避けてきましたから。

ゲームチェンジによる革命

ところが、環境変化や技術発展によるゲームチェンジが起こると、本来は変化に合わせて柔軟に対応する必要があるにもかかわらず、それまで築き上げた内部均衡が変革を阻害してしまい、その国家や組織は淘汰されてしまうようです。

オスマン帝国の場合、強みである騎兵での戦い→技術革新による火砲での戦い、馬の機動力を生かした陸路→大航海時代の到来による海路、というゲームチェンジが起こりましたが、それまでの成功体験による自分たちの強みを捨て去って、新たに生まれ変わることはできませんでした。

均衡状態においては、新しい勢力が革命のモチベーションをもって行動することで、初めて変革が可能になります。そこで現れたのが、現在のトルコの基礎を作った建国の父ケマル・アタチュルクでした。長期政権のあとの革命といえば、江戸幕府を倒した武士たちの明治維新を思い出しますが、まさにそれと同じ構造なんですね。

さて、私ですが、まさにいまゲームチェンジが起きています。そのゲームチェンジの内容は「残りの人生における優先順位の変化」です。

これまでの私は、いろんな側面において均衡状態を保ちながら、会社員としての生活を続けてきました。ところが、40代となり、ゲームチェンジが起きてしまった今、もう私の中で新しい勢力が生まれ、革命のモチベーションを持ってしまった状態です。

今日のまとめ

私は、オスマン帝国であり、ケマル・アタチュルクであることがわかりました笑

内部均衡 → ゲームチェンジ → 革命 = FIREへの挑戦ということでしょう。

だって、人生すべてが実験ですから。All life is an experiment. ではまた。

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