人生すべてが実験ですから

会社員歴20年、年齢40代、資産1億円。FIREという人生実験の記録です。

FIREしたら国民年金をどうするか問題

前回、社会保険=健康保険・介護保険・厚生年金保険・雇用保険労災保険の5つであることを初めて知りました^^; そして、FIRE後の健康保険について考察しました。

all-life-is-an-experiment.hatenablog.com

さて、FIRE生活への準備ということで、今日のお題は「年金」です。

具体的には、FIRE後も国民年金を払い続けるか?について考えます。

年金の制度について

年金の起源はドイツ、1889年にビスマルク首相が年金保険制度を制定したんですって。日本では明治時代に導入され、もともとは功労的な意味合いで軍人や公務員を対象にしていたらしいです。

日本の年金制度は「3階建て」です。会社員の場合、1階はすべての国民が加入する「国民年金」、2階は所得に応じて支払う「厚生年金」、3階は企業型確定拠出年金などの「企業年金」やiDeCo(個人型確定拠出年金)などの「私的年金」からなります。

私の場合、ざっくり以下の感じで年金が積み立てられる理解です。

・会社員: 厚生年金(含む国民年金)+企業型確定拠出年金 ←会社と折半

・FIRE後: 国民年金iDeCo ←全額自己負担

ただ、FIRE後の国民年金って払い続ける必要があるのか?国民年金への加入が義務であることは知っているけど、未納率も25%以上なわけで。。。本当に払う必要ある?

ねんきんネットで将来の年金額を調べてみた

現行の制度上、10年以上の年金納付期間があれば、65歳以降に老齢年金を受け取ることができるらしい。

老齢年金の制度|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

私の将来の年金額を「ねんきんネット」でシミュレートしたところ、以下の結果。

・FIRE後に国民年金支払いをSTOPすると、65歳からの受取は月10万円(年間120万円)

・FIRE後も60歳まで支払いを継続すると、65歳からの受取は月13万円(年間156万円)

ふむふむ。でも、月々の国民年金は月16,980円(年間20万円)。高額だなぁ。。どうしよう?

年金の役割を改めて考えてみる

「年金 役割」でググると、こんな感じでした。

年金は、思いがけない長寿、事故などによる障害、死亡(遺族が路頭に迷う)といったリスクに対し、あらかじめ保険料を出し合って備える仕組みです。

なるほど、「思いがけない長寿」は「リスク」なんですね。。。切ない。でも、自分がいつ死ぬかわからないこと、死ぬまでお金は必要であること、の2点は事実なのです。かといって自殺はしたくない。であれば「思いがけない長寿」を安心して過ごすために、年金保険は払い続け、なるべく多くの老齢基礎年金を死ぬまでいただく体制を準備しておくのがよさそうです。

もうひとつ忘れちゃいけないのが「事故などによる障害」のリスク。これまた自分ではコントロールできないリスクなので、障害基礎年金という制度があります。大事なポイントは、障害を負った「初診日」に国民年金加入状態じゃないと、障害基礎年金が受け取れない、ということです。このリスクをカバーするために、年金保険は払い続け、万が一障がいを負ってしまった場合は障害基礎年金をいただきたいと思います。

障害基礎年金の受給要件・請求時期・年金額|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

以上から、私はFIRE後も国民年金は払い続ける、という選択をとります。

まあ、要は「元をとろう」と思っちゃダメってことですね。「保険」ですから。

国民年金の支払い方を調べてみる

さて、以上から、私はFIRE後も毎月16,980円の国民年金を払うことを決めました。

そして、日本年金機構のHPを調べてみるといろんなお得情報を知りました。

国民年金保険料|日本年金機構 (nenkin.go.jp)

2年分を前納すべし

2年分を前払いすることで、割引率3.7%が適用され、15,290円のお得。

3.7%での運用が確約されたと考えて、利用した方がよさそうです。

日本年金機構HPより

しかし、前納したあとに会社員に戻った(厚生年金に加入した)場合、すでに納付した分はどうなるんだろう? これ、年金事務所の窓口で手続きをすることで、ちゃんと還付されるそうです。ただし、還付には2年間の時効付き。会社員に戻る場合は気を付けましょう。

月額400円を上乗せすべし

毎月400円(年額4800円)を上乗せすることで、将来受け取る年金額が、年額「200円×付加保険料を納めた月数」分だけ増額されます。

私の場合、残り20年間上乗せして支払う場合、400円×12カ月×20年=96,000円/年の支出。対して、年金増加額は、200円×12カ月×20年=48,000円/年。

つまり、65歳以降に2年間もらえば元がとれて、その後は毎年48,000円がお得になるということです。これ、無職者(国民年金第1号被保険者)だけが使える制度なので、使っとこうと思います。

クレジットカードで支払ってポイントを稼ぐべし

これは言わずもがな。伝説のクレカ「リクルートプラス」を使って、2%ポイント還元を狙います。

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確定申告時の社会保険料控除を忘れるべからず

国民年金は全額所得控除対象なので、とくに年の真ん中で退職する場合、国民年金を前納&上乗せのダブルで払っておいて、控除額を少しでも増やしておいた方がいいですね。

今日のまとめ

うーん、今日も社会のルール、学びました。FIRE後の最適な国民年金の払い方についてイメージがつかめてよかったです。

自分が実現したい人生に向かって進むのは、楽しいものです。「主体性をもち、主体的に判断し、主体的に行動する」。嵐も先日そんなこと言ってました。

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人生すべてが実験ですから。ではまた。

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